走る
ふるる

コマドリたちが騒がしいよ
外はすっかり晴れた
夕べの雨
あれ、嘘だったんだ

緑なんかつるっとしてて
ビニールや何かみたい
走ってくる赤い点は君

氷をほっぺたにくっ付けて
びっくりさせたいんだ
それから二人で笑いたいから

子供の時、身体が軽くて困ってた
びゅんびゅん動いて
周りもぜんぜん見えないから

何にもしてないのに
身体はだんだん重くって
いや、嘘だ
雨が降ったり
二人で笑ったり
星が降ったり
君が泣いたり
したんだから

流星を見た夜
二人で重さを確かめ合った
全然軽いって笑ったけど
あれ、嘘だったんだ

もう走れないって
君は言うけど
あれ、嘘だろう
(泣かなくたっていいじゃないか)
           
君が走るんなら
僕も走るよ

流星のようにさ


自由詩 走る Copyright ふるる 2005-06-07 12:11:53
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
。。。。。恋愛詩っぽい。。。。。。