「 火曜日の喪失。 」
PULL.






もう100mを11秒で走れない。
もうバスケットボールのリングに手が届かない。
もう高い声で歌えない。
もう前みたいには笑えない。

だけど失ったものはなにもない。

7秒、景色を長く見れて、
40cm、地上に近くなれた。
低く、いい声で歌えてて、
だけど今、君が笑っている。

もう月曜日はこないけれど、
また火曜日はやってきた。

だから喪ったものはなにもない。
君以外は、











自由詩 「 火曜日の喪失。 」 Copyright PULL. 2005-06-07 06:13:05
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