君は国道38号線をゆく
サダアイカ (aika)


私は、私を 
君に伝えた 伝わった?

国道38号線へ

わからないことは 
ますます増えてゆくけれど
信じていることは
これっぽちも変わらない

許せない許せない許せない
どうしても許せない核も変わらない

そういえば
ただ、わからないことが増えてゆくたびに
許せる行為は少しつづ増えていくよ

難しいことなんか
どうしたってわからないままだけれどさ
微笑みでつつみこむことは
できるようにはなったよ
これはロックかい?

君は国道38号線へゆく

昨日は助手席にいた君も
今はバックミラーの中
あ、車線変更で君が消えた

今日はあんまりにも晴れわたっているからさ
同じ空の下にいることはさ
変わらないのにさ
なんか、もう声も遠いよ
柄にもなくロマンチックは伝染しちまう
笑っちゃうな


「北海道と私を一緒にしないで」


「早く東京へおいでよ」


使いまわしのセリフが
窓からの風と共に流れる
真直ぐ突き進む私
はきだした煙は
のぼりつめて
太陽に混じり
それはまるで輝き

君は国道38号線をゆく








自由詩 君は国道38号線をゆく Copyright サダアイカ (aika) 2003-12-03 18:36:31
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