雷光
砂木



枯葉 の 指輪
伏せた 
やわらかな 草の

ただ ふんわり 揺れるのを

曇りの中 
歩いて行く
陽射し

指笛で 追い 追えぬのを

捜していたのは 錯覚
立ち向かう のは
手の中の 瞼の 熱さに だけ

土に 行方に ひざま づく
二度と

逆らえない 
背 に 包み込まれて


自由詩 雷光 Copyright 砂木 2005-06-05 00:17:16
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