粒子
はるな



すべてが終り無くなった
粒子を詰めた風船それがこの世界だったので

いずれ現れるくまたちの爪がその薄いゴムを破る

しかしその願いも粒子
遠く遠くへと祈っていた夢も粒子
記憶だけの体が折り重なっていく



自由詩 粒子 Copyright はるな 2025-12-23 08:33:21
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