悲しみの夜も更け
秋葉竹



わかちあう
べきなのだろう悲しみも
ふたりはいつもひとつだからな



そんな声
聴こえて夜のひとり寝の
低いベッドに座りこむ冬




生きかたの
ベストを決める朝食の
ヨーグルトにも首をかしげて




あの空を
忘れないのはいまだって
誓った未来を目指しているから





最初から
教えて欲しい人間って
あんなに綺麗に生きられるって




歌を詠む
ことが出来ない寂しさを
君は経験したことあります?





わからない
なんて言葉が揺蕩って
むらさき色の夜を更けさせる










短歌 悲しみの夜も更け Copyright 秋葉竹 2025-11-23 10:37:28
notebook Home 戻る