あるのかないのか
紫音
漆黒の空の下
両サイドをオレンジに染めて
それは疾走する
何を乗せて
何を求めて
やがて
地平線の向こうに
同化して
見えなくなったとき
それはあるのか
森の影に星が沈み
月明かりが雲に消え
そのときそれは
あるのかないのか
やがて
拓ける視界の先に
何かがあるのか
何もないのか
自由詩
あるのかないのか
Copyright
紫音
2005-06-03 00:58:22