サボテン 蒼風薫
エヴァル-ジュ
思うのは初冬の子供暗くとも帰れずにいる駅のベンチに
秋服のままで真冬を超えた子がうつむき見てる花そして
星がないわけでなくて街赤く記録白く今日は見えない
初夏の健やかな風に洗われる君のブラウス赤いスカート
母の日と父の日の毎々ねん 胸でサボテンがなく
夏の日の扇風機すら望めぬ子一人知ってる忘れたくない
温もりを家で欠けらももらえぬ日は計り知れない追想の中
短歌
サボテン 蒼風薫
Copyright
エヴァル-ジュ
2025-11-01 15:36:15