りんねてんしょう
ひだかたけし

えんえがく
かぎりのない
ちへいへむかい
ゆっくりゆくり
けんめいに
いきしていきて
みずからのなか
そうぞうはかい
ひかりのかげ
うらもおもても
おわることなく
かかえつつ

すずやかなかぜ
ふきよせあびる
よるのれいきゃく
もうたえることなく

なんだって
おこりうるなんて
あたりまえだから
ひとりのわたしの
たんじょうからしへ
しからたんじょうへ
はじまりのおわり
おわりのはじまり
いまにもこのうち
ひろがるひろごる

みとめしりつつ
ひいてすすめば

かぎりなきりねん
うちからわくわく
りそうのえんへと
えがきつづけさせ

すすんでひいて
ひいてはすすむ
このいまのいま

 初めて浮かび上がる 
   無限奈落の其処から
 魔力に充ちた〈円軌道の幅〉*











*デヴィッド・ボウイ『世界を売った男(The Man Who Sold the World)』収録曲 ”円軌道の幅(The Width of a Circle)”より借用


自由詩 りんねてんしょう Copyright ひだかたけし 2025-09-30 10:32:31
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