坂本冬美、哀歌(エレジー)について
りつ

何日か前に、福岡朔さんがダイアリーにURLを上げてくださっていたので聴いてみた。

あ、なんだ、『愛の流刑地』の主題歌じゃん。
えーと、確かもとうたは平井堅。

うん。なるほど。
平井堅バージョンより情念を感じる。


…え?おや?

ワンワードが引っ掛かった。

私を穢して(汚して)。


あー、これ、男が幻想で作った歌詞だ。苦笑

何故か。


女は好きなひとに
「私を穢して」
とは、絶対に言わない。
「私を犯して」
と口走ることはあっても。

「穢して」
というニュアンスは、
レイプされて無理やり力ずくで、の場合、
「私は穢された」。

そもそも、好きなひととの行為で、
「穢れる」
という感覚になるだろうか?


この辺の男性幻想的違和感が、
女性が歌うと顕になって
面白いなと思いつつ、

ニガ笑い。


散文(批評随筆小説等) 坂本冬美、哀歌(エレジー)について Copyright りつ 2025-08-28 00:35:59
notebook Home