アラブ国家、イスラム教
杉原詠二(黒髪)

悪いのはイスラム教ではない。国、地域の慣習で、暑い砂漠で、太陽の日差しから、女性の髪、顔、首を守るためにヒジャブをかぶせる、というのはうなずける。また、可愛い妻を、独占したい、他の人の眼に触れさせたくない、という気持ちも自然なものだ。つまり、アラブ世界というのは、父権的な国々なのだ。ある本の中で、イスラム原理主義について、討論したが、イスラム原理主義について語ること自体を避けようとしてしまった、という感想がある本の中に書いてあったが、己の中の父権的なるもの、マッチョを、気まずく思ったためだろう。イスラム教のせいにしてはいけないのだ。
そして、今時代は、生命を生き抜く時代から、幸福と教育の時代へ変わってきている。昔の風習に縛られていては、おかしなことになる。人権もあり、男女平等。愛の在り方は、時代が進むにつれ、より本来の姿に戻ろうとしている。
宗教の本質を見抜き、人々の気持ちや考え方を、理解しなければならない。ある特定の異質的な所について、こだわって、見誤るなら、争いが起こる。誤解の末の争いだ。本当は、人間は、争うことが好きではないのだ。猿を見ればわかる。みんな仲良しでいいではないか。子供たちに胸を張って、大人の世界を見せられるか?そう問われねばならない。大人しか、見本になるもの、資本になるものは、ないのだから。


散文(批評随筆小説等) アラブ国家、イスラム教 Copyright 杉原詠二(黒髪) 2025-08-14 14:32:12
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