比良山荘で花山椒鍋を食べてみたい!
りつ

花山椒鍋。

要は熊肉のしゃぶしゃぶだ。
春、四月から五月、緑色の山椒を、鰹と昆布で出汁を引いた鍋に大量に散らし、
その出汁で、熊の薄切り肉をしゃぶしゃぶする。
熊肉は食べたことがあるのだが、
五㍉のスライスでも、赤身の部分はかなり固い。
けれど分厚い脂身が、こっくりと、上品ながら旨味が力強く、
一度食べたら印象的な旨味で忘れられない。

しゃぶしゃぶを楽しんだ後は、
その花山椒や熊肉の旨味がぎゅっと詰まった出汁で雑炊を作る。
そして、雑炊の仕上げに、
山で掘った自然薯をすりおろし、都呂々をたっぷりと加える。

この雑炊を、食べてみたい!
どう想像しても、とても美味しそう!

この花山椒鍋だけなら、三万円程度なのだが、
コースだと六万円くらいする。

どのみち、庶民には夢のまた夢か。
あーあ。

(比良山荘は、京都駅からタクシーで30分くらいです。)


散文(批評随筆小説等) 比良山荘で花山椒鍋を食べてみたい! Copyright りつ 2025-08-13 20:33:35
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