「変化と固定」
足立らどみ

「変化と固定」

1人の葛藤が具現化した革新と保守をあわせ持つ
結果が綺麗に浮き彫りにされた開票を前にしても
誰も次の一歩が見つからない状態の令和7年7月

ネット詩人はネット詩サイトに挙げられつづける
作品のなかで誰かが書かないと書いておかないと
いけないことがあると思うことがあり、いきなり

ただ多くの場合は突拍子もなく出した文字が
軽すぎて宙に舞うことも知っているからなのか
言葉の裏や表に隠して隠させて置いていく作品

ネット内では常に発展途上のネット詩作者は
自分の評価を固定されたくないということの
他に突然あらわれた作品群には時間が必要か
 

ネット詩の作品、詩の言葉として定着することに
時間がかかる或いはそれが刹那なときであっても
変化してしまう作品内の文字が作品の構成が概念が
思想が、その刹那に、変化することを知っていて

広い「概念」で、深い「思想」で、綴るのも困難で、
広さや深さは相当な努力の先にあるものだから
努力が固定化される前に変化してしまうから
せっかくのパッションが雲散霧消するのが嫌いか

クリエーターたちは、なにを書いても 焼石に水で
しかたなく政治も自分の成長のためには利用したい
固定化された先の変化を作者も読者も求めてしまう

同郷の名士の赤塚不二夫は言っていたのか
「賛成の反対の賛成なのだ」
無職の青葉真司や無職の山上徹也と類似していて
薄墨色の闇のなかでは誰も真のベクトルを示せまい


自由詩 「変化と固定」 Copyright 足立らどみ 2025-07-21 07:09:58
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