哀しみの光
ひだかたけし

 蝶は光を歓び飛び
  花は光を憧れ開き
   人は光を失い生き





哀しみは喪失 喪失の忘却され、
魂の意識の底の其処に
けれどしっかり刻み込まれて居る 、

 クラスの皆んなが私たちのこと 
  デキてるって言ってるよ
 私のことどうおもってる?

いつの頃からだろう
貴女のことを忘れてしまったのは
いつの頃からだろう
貴女のことを想い出し始めたのは

今に瞑目すれば
あの瞬間と同様の
さっと切り開かれた
伸び広がる時空の光で
意識をいっぱいにする
ことが私には出来る

忘却の光を意識し
人は新た生きて息し
哀しみと云う喪失の光
忘却の光を自ら蘇らせ、
過去から未来から
到来スル光を更に光り輝かせ、

 それでも雨は降り続け
 決して止むこと無く降り続け

哀しみは喪失 喪失の忘却され、
魂の意識の底の其処に
けれどしっかり刻み込まれて居る 、

貴女の澄み住まう宮居、
 (この私と云う魂の宿り住む肉
  肉の生まれる前の滅びた後の)
光の宮居に澄み住まう貴女 、

 蝶は光を歓び飛び
   花は光を憧れ開き
 人は光を抱き生き

哀しみの光を抱き共振し始めて













自由詩 哀しみの光 Copyright ひだかたけし 2024-11-13 18:04:46
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