M市
番田
この街にあるのはマックだけで
あとは ロータリーと木と
坂道があるだけだった
冬はイルミネーションが灯った
駅を出た人は家に帰る
人の列をなして
バスも走った
その割と長い坂を登った
そして向こうには新しいスーパーだ
できたばかりの
でも遠かった そこは
だから行かなかった
餃子の無人販売店のシール
僕が思うに目立ちたいのだ
誰も中にはいなかった
細かな音だけがした 冷凍庫の
疑念を感じつつ金を箱に入れた
そして 降りた 坂を
ちょっとした筋トレ
僕は腕を振ったのだ
自由詩
M市
Copyright
番田
2024-11-11 01:41:02
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