ゆめに
ryinx

さりゆく夢のなかに
           きっと待っていたはずの

   いなくなってしまった景色に、

 あの朝、       
      見透かされたような。 束の間の 揺れる瞬間が滑り

白の    骨
        の破片
    に、
失 う もの    の      ないひと、との。
       かなしい、   夢は きえて、
ゆめから    さ め    て

 ゆめの余韻が、   ないていたゆめの余韻が

    光の なかの水は       溶けて

     きりさかれて透過するように、して、

小石に、    胸の内あかすように

     やすらかに       ねむれるれるように
           赤いめ。    と   砂場に埋もれた帽子    

それでも仔どもは、   眠れる 日々に

きえゆく      
         雫にさよなら
                  ともだち
  それは
                いまも何処かで
   ゆめの断片にきこえる声が

空に導かれた、
                  「舗装された空室と



自由詩 ゆめに Copyright ryinx 2024-11-02 19:57:41
notebook Home 戻る