剰余、散華
草野春心



  桜ばながおおいに散り、
  けものたちの背に 描かれた
  わたしは するどい雨になって
  丸ノ内のビルを降っていく
  記憶の 蓋に添えられた 女の髪の束



自由詩 剰余、散華 Copyright 草野春心 2024-10-30 22:37:49
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