フランチェスカイエロー
トビラ

二つだった、いや、一つで
よかった

うらやましくて、豪雨
一人、部屋に
夕焼けを吐き
指をひたした

いつだったか
考証の必要な
マイケル・ジャクソンの歌にあった
地球で一人の特等星の光
計算に計算を重ね演算された
またとない点
うるさい、高鳴れよ、怒り

おかあさーーん
蜻蛉つかまえたよー
蜻蛉を、つかまえたんだよー

街灯、当然、ぼとぼとと落ちる
うわん、椀々
あれかな?、あれなのかな?
食べかけのアストラは
挨拶を忘れた?
相方を忘れた?
いや、会い方を忘れた
アジフライみたいなもの
明け方に四散しただろ?
見通しの立たないまま
厚着をして
口もうまく動かない
それでよかった
それでもここを
天国に造園してゆく
大口叩くなって?
いやだよ、ばーか


自由詩 フランチェスカイエロー Copyright トビラ 2024-10-25 18:25:32
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