もう福袋の予約始まってたよ、買わないけど
涙(ルイ)


精神科医は患者の話聞くだけで病気を判断して
薬まで処方する
精神病は心の病いではなく 脳の病いであると
脳内の物質が減少したり疎外されたりして起こる病気であると
患者の話のどの部分を聞いたら それが解るのか
20年近く精神科にお世話になってはいるが
いまだにそこのところがよく理解できていない


メンタル系の本もそれなりに読んだよ
機能不全家族にアダルトチルドレンに毒になる親
母娘に関するありとあらゆる本を
読みまくってた時期があった
共通して云っていたのは 
親が変わることはまずありえない
自分が変わらなければなにも解決しない
という結論だった


まず求めることをやめた
期待することをやめた
あのコから最近連絡ないな
嫌われたかな
なんてひとりで思うくらいなら
こっちから連絡とってしまえばいい
嫌われていたなら もちろん返信はないだろうし
仮に返信があったとしても
文面からでもどう思っているのか思われているのか
少しくらいは想像することは出来る


無理するのもやめることにした
20代の頃は どんなに調子が悪くても
週末には必ず部屋の掃除と決めていた
たとえ喘息の発作がひどくても 熱を出しても
部屋の汚れの方が気になって仕方がなかった
いまは 調子悪いときにわざわざそんな無理はしない
多少汚れてるくらいで死にはしないんだからと
クイックルワイパーでササっと
調子がいいときに 気合い入れてやるようにしている


食事も 基本自炊だけども
どうしても作る気力がないときには
パスタ茹でて和えるだけのソース使ったりしちゃう
どうしてもこれが食べたいってなったときは 頑張って作るよ
カレーもシチューもトマトスープも肉じゃがも
グラタンだってホワイトソースから作っちゃうし
茄子とピーマンのバターソテー ピーマンの肉詰め 生姜焼き 
フレンチトーストとかパンケーキとか
やきそば お好み焼き もんじゃ焼き
やきそばの麺ほぐすときは水じゃなくて料理酒でやると
べちゃっとならないし 気持ち麺がふっくらするから
よかったら試してみて


出来れば好きなものに囲まれて暮らしたい
ムーミンにリトルミィにスナフキンに
亜土ちゃんにピエロにぺこちゃんに
キキララちゃんにクロミちゃん
エレカシにみゆきにamazarashiに
中原淳一に高畠華宵
ぞうさんの抱き枕を気に入ってずっと使っていたら
ある日うちに来ていた母親に
私になんの断りもなしに処分されたことが
母親は私がかわいいものを持っているのが
なんたら気に食わないらしかった
子どもの頃に買ってやらなかった当てつけかと
よく憎々し気に そうぶつけてきていた
それにしたって 人のものを何の断りもなしに勝手に捨てるとか
一体どういう神経しているのだろうか


いままで生きてきて 楽しかったことなんてあったろうか
誕生日もクリスマスも正月も桃の節句も
おめでとうの言葉ではなく 罵詈雑言が飛び交っていたし
プレゼントくれる代わりに 殴る蹴るの暴行
だから誕生日が来たって 特段嬉しくもなんでもなく
まだ夏の暑さが残っている頃から
クリスマスクリスマスと騒ぎ始まる世間にはうんざりで
正月には 今年もよい年でありますように
なんて なにそれ おいしいの?って感じで
まったくもって 一向に晴れやかな気分になれたことがなかった
私にはカンケ―のないことと 興味もないフリを続けてきたけど
今年はちょっと クリスマスにケーキやチキンを買ってみようかな
なにか欲しかったものでも自分にプレゼントしてみたりなんかして
子どもの頃に密かに憧れだった お菓子の詰まった赤い長靴
あれ 買ってみようかな


48年 これでも頑張って生きてきたと思うよ
よく堪えてここまできたよなって


だからさ だからもういい加減いいでしょ
私ももう押し黙るのにも我慢するのにも
疲れきってしまったよ


たしかに酷い目に遭ってきました
解ってるよそんなの
だって そこにいたんだから私も
そうして私もおんなじように
酷い目に遭わされてきましたよ


愚痴文句を聞かされるのはツライって云ったら
愚痴文句じゃなくて本当のことだってキレて
どっちだっておんなじだよ


解ってもらおうなんて思った私がバカだった
そうだそうだ
もう期待なんてしないんだった
もう求めることなんてしないんだった


歳だけくって 全然成長できていない
年老いただけのただの子ども




可哀想な人
死ぬまでずっと可哀想なままなんだろう


墓場に行っても続けるつもりなのかな
延々に続く愚痴文句


死んだあとまで不幸気取りなんて




イヤだイヤだ
そんなの絶対






自由詩 もう福袋の予約始まってたよ、買わないけど Copyright 涙(ルイ) 2024-10-23 08:13:46
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