還る言葉
ひだかたけし

そよいでいるそよいでいる
涼風にそよいでいる
ゆったりとゆっくりと
のびのび伸びゆき
声が言葉が
内面の細やかな
発露を求め現し
言の葉の種を蒔いた
宙の宇宙に焦がれながら
みずみずしい気を吐きながら

 分け入る未知は私の未知
  私の未知は私という言葉
  私という言葉は自らのみを指す
 自らのみを刺し貫く

みずみずしい気を吐きながら
内の宇宙に問い掛けながら
言の葉の種を新たに蒔いて
内面の発露を求め現し
声が言葉が細やかに
残された時に広がりゆく
ゆっくりゆったりと
秋の涼風にそよぎながら
今日もこの一日終えながら

戦いで居る、泳いで居る










 







自由詩 還る言葉 Copyright ひだかたけし 2024-10-22 18:55:19
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