瞳
ひだかたけし
キキョウの花弁、
染める青紫
、
沈黙の一音
凝縮され、
見る見る染み渡り拡がりゆき
あゝまた段々と色褪せては
色付き輝き湧き出で来る
此処に貫かれて居る力、
異様に哀しくも歓ばしくも
欲望なく澄み渡る意志の営為 、
只輝いて円環為し次第に増幅し
無限に永遠に拡がり続きゆく
ゆらゆらゆらら
ゆらゆらゆららら
ゆららぁらぁああ
キキョウの今日も
色付き色褪せ結実し
芽を吹き出し育ちゆき
宙の一点、眼差す青紫の瞳となる
自由詩
瞳
Copyright
ひだかたけし
2024-10-14 18:19:32
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