鏡文志

あのネ 私ネ 石だった気がするの
別に、なにかを目指しているわけでもなく
風に乗ってやってきた 潮風に運ばれてやってきた
そして、思うことは 置かせてくれて、ありがとう

あのネ 私ネ 人を愛したことがなかった気がするの
別に誰かを欲しているわけでもなく
ただ、ここにいたくて、ここにいた
生きていたくて ここにいた
そして、思うことは 心配かけて、ごめんね

あのネ 私ネ 生まれてきたかったわけじゃなかった気がするの
ただ、流星に乗って 辿り着いたのが、このお国
流れ着いたのが、このお島
そして、願うのは いつでも私をよろしくね


自由詩Copyright 鏡文志 2024-10-12 19:16:09
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