しずかさにほひ
ひだかたけし
今日も世界は青かった
にこりともせずただ青く
深い沈黙のうちに
自ら孕むもの差し出す如く
今日も私は呆れてしまった
自らの我意に振り回され
気付けばあることないこと
貴女に喋り散らすこの自分に
今日も黄昏は美しかった
歩道橋の向こうに
斜光の照射一閃
すべてが惜しげも無く
自らの裸形を曝け出し
在るということの輪郭を
光彩湛え浮き立たせていた
今日もまた 、今日もまた 、
自由詩
しずかさにほひ
Copyright
ひだかたけし
2024-09-29 17:53:17
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