透明の色彩
海
水色ではない水の色
透明ではない透明の色
その透明の色彩で
僕の傷を塗りつぶした
傷ではない傷の色
触れようと無数の手がのびてくる
遊牧民時代の血が
僕に色の螺旋を埋め込んでいた
透明の色彩が
様々な指先に担がれて
螺旋を壊しながら発色していく
自由詩
透明の色彩
Copyright
海
2024-09-13 18:45:24