「生きたい」《改》
秋葉竹

田舎の夜道は、月が無いと、
ほんとうに歩くのも怖いくらい、
暗いから。

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 『生きたい』《改》

ゆっくりと
田舎の道を歩いてた
夜に向かっている黄昏を

いちまいの
葉書を胸にたいせつに
仕舞えなければ、寂しいもんだね。

あれもそう
じぶんで書いた言葉たち、
大切にして、やさしくして、ね?

その日には
もうひとりいる僕に会い
よく頑張ったねと、綺麗事云う

まごころが
足りない愛など愛じゃない、
テクニックとか、寝て云う寝言だ。

ただ想う
ことだけ書けば良いのです
なんて言葉に騙された、馬鹿。

深い夜
広いこころを持ちたいな、
アレさえ許せるメチャ広いヤツ………

よかったと
田舎道にさえゆけば
幼いころに帰れる気がする

「生きたい」を
夜になっても棄てられない、
神に捧げた祈りが邪魔して。

ゆっくりと
田舎の夜道を歩くなら
泣いてちゃダメだ、月に縋るな。







短歌 「生きたい」《改》 Copyright 秋葉竹 2024-07-14 19:42:11
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