小さな旅

冷えきった部屋から外へ出れば
陽の光がジリジリと体にしみる
角をいくつか曲がって坂道をくだり
今日食べるためのパンを買う

空は雲一つない青
心の中は積乱雲
乾いた風に吹かれ
別世界を旅してる

帰り道の上り坂が家を遠くする
このまま日に焼かれていたい
何も変わらぬ今日という日が
悪くはないと言い聞かせながら


自由詩 小さな旅 Copyright  2024-07-06 19:45:26
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