心盲
一般詩人-
星を見ている
さわやかな匂いのする星を
きめ細やかな舌触りのことばが
サイババの放つビブーティーみたいに
どさどさ生産されている
なのにどうして
あの星は
あんなにも苦しそうなのだろう
あきらかに
現実問題
悲惨なのはこちらの方だと思われるのだが
どうして
あの星は
あんなにも悲しそうにしているのだろう
はたと気づいた
ぼくは苦しみ方が下手なだけだ
輝く星は、苦しみ方も上手いのだ
つらそうに泣くことが
いかにも上手いのだ
さてどちらが先に消えるだろう
大爆発して消えるだろうか
それとも燃え尽きてひっそり消えるだろうか
稗みたいに舌の上でざらつくことばを吐いている
今日も
ぼくは