眼
ひだかたけし
朝に新緑の雑木林の
波打ち繁茂する葉々眩しく
眼差す眼、差し出され凝視し
昼に黄ばみ萎びるツツジの花
過ぎ去りゆく輝きの赤・白
夕に雨の降り注ぎ強まり、
子は傘をくるくる廻し飛沫散らし
母親は尖った顔で𠮟りつけ大声
眼差す眼、緩み微笑み
イノチ今を生きる、
今を貫きながら永久に
核兵器飛び交う時マデ。
自由詩
眼
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ひだかたけし
2024-05-01 17:20:09
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