あの日
ryinx






あの日 ぼくは くうきの なかに
浮かんで いました、


次第に 浮かぶのに
つかれる ように なりました

(なった のかも しれません)


その日に おちてしまえば
よかったのに


雨が降りだして
とても さむかった ことは
覚えて いる ような
気は します


けれども
けれど
なんだか
 なぜだか
よくは わからない
けれど
そうして そこに
 浮かんでいたような


 遠く
 から
 その
 光景を しばらく
 ながめて
 いる
 ぼくが そこに もうひとり
 いたような 気がしていて


遠くから その風景を みていたような
気がしているような
そんな気が
して いたような
気が
して
いる。


いまと
なっては
とおい

 とおい
  おはなし


   ・




自由詩 あの日 Copyright ryinx 2024-04-05 04:59:13
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