春のまたたき
陽向(2躯-30~35)

春の上辺の景色に
色欲がなぞる
それは現実と内側が
溶け合う真昼

子供のような体温は
不規則な熱情と
規則的な自然のまたたきに
揺らぐ小さな愛のように
しずくとなり
冷たいような太陽が
夢をかき混ぜる

人々の表、背中には
いつしかの思いがあるわけでも
ないわけでもなく
今、の私を映してるのだった



自由詩 春のまたたき Copyright 陽向(2躯-30~35) 2024-03-31 13:24:29
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