とける
soft_machine

ことば は 溶けている
いちどは 溶けて ただよう

ふわり と どろりと
ことば は 約束したり
裏切り続け

そうして 何度も溶けた ある日
うまれたばかりの 私は
つつまれただろう

光 と 闇が

わたしを 歩かせ
ことば を 育む
母の胸を吸い 父の腕に抱かれ

それから また溶けて

いのちは ことばのそれと
ふせぎようもなく 溶けあう





自由詩 とける Copyright soft_machine 2024-03-30 08:21:17
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