鉄橋
湯 煙




    ‥ガタンゴトン   ガタンゴトン‥ 


  連結された、蛇のようにながったらしいJR貨物列車が一日数本、北から南へ通過する貴重なチャンスを逃すまいと集結した、いい年した鉄チャンらが人の迷惑などもろともせずカメラ小僧気取りでカシャカシャする橋のたもと、一本橋を支える、雨風の染み付いた、そのむせびなく木板を渡っておろおろと進むうち、きらきら星を散りばめたような顔を照り返し悠々と流れる淀川にさしかかるとともに震える足は歩みを止め、見上げれば翼を広げた鷺が私を振り返ることもなく空を往き、下を覗けばヌー‥ヌー ー ヌー‥ と、まるで昔からの住人であるかのごとくとぼけた我が物顔でヌートリアンするブタネズミの一種、その小汚ない毛並み、孤独なギターボーイが柱にもたれポロンポロン、テニスコートで楽しそうなテニスプレイヤー、イレブンのスパイクが巻き上げる砂煙、突然ホケキョと説教臭い姿なき鶯、無愛想な椋鳥群、神経過敏な鴨一家、よくわからない鷭、不吉な感じのウォーターグラスの増殖、すれたバスを釣り上げるファッショナブルな人、捨てられたアメリカンミシシッピタートルズそして・・・夕陽。

ああ 私が通っていた
20数年前の あそこ

淀川の赤川鉄橋の西か東辺り
(柔道を担当するミキハウスな教師に横四方固めで締め上げられてしまえばよかったのに)

私や
自分のことで
泣かされずに

終われたのに

私もこんなレスなど書かんでもよかったのに

アホやなぁ…
鳥は

鉄橋改修ハンターイ、とはいかんな

盤上の隅に嘆いている
銀の××なコマが

ってキミ、何をほざいとんねん?
ビリケンさんの夢
土手ーっ!
小野十三郎が読みたくなりました^^;


 ─────戦後まもない頃に暮らしを営んでいた人々がいたことなど、現在の自然豊かなのんびりした風景からは想像し難い場所ですね。知らない人が多いのではないでしょうか。ジャガイモばかり食べさせられた話などは親の世代から聞かされたことはありましたが。しかし戦時下にある頃から物資を運んでは様々に貢献していたであろうガタンゴトンは当時から変わってはいないものかなと。

 ─────まもなく戦後70年ですか。朝の顔、そして昼の顔が消え、世は再び再編を果たしていく、そんな空気が濃厚ですが、果たしてこれらは憲法改正等の動きと関係あるのか否か。浮かれ気味なあまちゃん御時世に立ち現れるであろう、夜の顔が気になる今日このごろんごろん。






自由詩 鉄橋 Copyright  湯 煙 2024-03-29 09:15:03
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