霊雨
ひだかたけし
此の空漠の地に
影像だけ現れては壊死し続ける、
絶えず垂直に降り注ぐ霊雨
、
人の魂に永劫の眼を刻み込みながら
濡れ見開かれる時節を待ち続けながら
ぽっかり白雲浮かんでら
花盛り前のこの街に
埋もれている感情を
焚き付ける火の刃、
ああオマエ うっとり
すっかり眠り込み
此の空漠の地に
影像だけ吐き出し永劫は逃れ去る、
絶えず垂直に降り注ぐ霊雨
、
人の肉身を哀しみで濡らしながら
それぞれの終焉の時に祝福送りながら
自由詩
霊雨
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ひだかたけし
2024-03-23 17:55:57
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