独り言7
短角牛

同じものを見ているのに

なぜこうも違うのだろう

誰もが気づくことを並べたてたて

尚も新鮮な目線に驚かされ

尊き子ら 高き空を飛んで行く

止まり木もいいななんて人生観に酔っては

不自由な根圏を嘆く

植物の神秘にも 鳥の苦悩にも

触れぬまま ならぬまま 

朽ちもせず 満たされず

主語の大きさが自慢の 禿山の主は

その虚しさだけを抱えて 死んでいく







自由詩 独り言7 Copyright 短角牛 2024-03-04 23:22:27
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