丘を登って
Giovanni

山のように険しい丘を登って仕事に通っている。

いろんなことを考えながら登る登るわらわらと黒い心を吐き出しながら機関車のように汽船のように人から嫌われようと人に諌められようと私は私人生は詩は誰のものでもなく誰からも支配されない詩は放たれた飼い鳥の自由だが籠で育った鳥は生き残る罠を噛み破りカラスを啄み餌を漁る悪意や猛言など獰猛な可汗の兵士のように吶喊して引きちぎればよいのだ私は私お前は私の人生に何の関わりもない何の責任もない
言葉なき悪意を垂れ流してそんなに楽しいか何がお前の慰安なのかむしろ筆を折って自分の閉ざされた取り巻きの閉塞世界で生きることだそれこそがお前に必要なことだお前はお前はおまえはオマエハ・・・!

突然道の途中で鳥が鳴いた。空を見上げると、ああ木々の緑の暇から青い空が転回しながら朝の光を配給しているきれいだお前も醜いが私も負けずに醜いのかもしれないすきとおった今朝の空気のように何もかもこだわらず穏やかに生きよう
誰だって書きたいのだ表現したいのだよし実際筆を持たないとしても

さ、早く登りきって仕事しよう。今日は忙しい。


自由詩 丘を登って Copyright Giovanni 2024-03-03 19:00:54
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