蜜月
レタス

月と鏡はお似合いの恋人だから
同じ夢を語りあっているのだろうか

耳をすませばその囁きが
少しは聞こえてくるかもしれない

梅の花はほころび
君たちに祝福を歌ってくれている

ねえ… 教えてくれるかな
夢の端っこでもいい

いまはもうお団子の季節じゃないから
あまやかなカステラを供えよう

そっと そっとでいいから
聞かせて欲しい

その密かな夢を
少しだけでも語ってくれないか



                 初出 日本WEB詩人会 2024/11/21


自由詩 蜜月 Copyright レタス 2024-02-21 22:45:25
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