人・生
ひだかたけし

燃える森の光に
子らの遊び戯れ

ジャングルジムの鉄路
銀に錯綜しながら
放擲されるブランコに
登り棒いち早く昇り詰め

遊び疲れた子らの
使い尽くされた肉体
燃える森の光に置かれ

一斉に裸木の群れ枝々絡み合い
森影にひたすらの溝道掘り進む
次第伸び広がる溝道に
呑み込まれ流れゆく燃える森の光 

異様な息吐き溝道の異様な息遣いに、

我々のタマシイ唸っている
魂のワレワレ唸り悶えながら

 ワレ 独りの我に辿り着く か?

ポトリ脱落し去る肉体を後にシ





自由詩 人・生 Copyright ひだかたけし 2024-02-18 19:11:44
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