あやとり
ミナト 螢

こんなに離れているのに
何故あなただと分かるの

窓の軋む音が
月の沈む色が
夜を眠れなくする

きっとあなたは
今もどこかで
困った顔をしながら
身体に絡まった夢を
解けないでいる

私には
小さな力しかなくても
あなたの心までなら
歩いて行ける

全ての気持ちを話さなくても
たぶん分かり合えるから
あなたも私もいつも
少ない言葉しか使えなかった

複雑なことは簡単にして
届きやすい形にしたのが
ハートだと思うんだ

互いの中に渦巻く模様を
見せ合って触れ合って
これからは支えよう

私たちは普通よりちょっと
大袈裟なものが好きで
似たような感性に甘えれば
同じ景色の中で
喧嘩とかしたくないな


自由詩 あやとり Copyright ミナト 螢 2024-02-10 15:56:46
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