日本現代詩人会は正気か
室町

日本現代詩人会オフィシャルサイトのトップページに
次のような文言が吊るされている。

  わたしたちはロシア・プーチン大統領に起因
  する不条理に反対し、ウクライナの人々の安
  全と平和を強く望んでいます。──日本現代
  詩人会HP運営委員会

日本現代詩人会の皆さん、プーチンに起因する不条理っ
て何ですか? 

こういう話を聞いたことないでしょうか。
宮崎県に「日章学園九州国際高等学校」という学校があり
そこの生徒は中国人生徒167名に対し日本人生徒16名です。
政府はこの中国人生徒たちのために学費の免除や、手当と
して一人月14万円を支給している。卒業式には中国国家歌
が流される。たしかNHKが朝の話題で放映してましたね。
日本の高校がどうしてこうなってしまったのか。
この理由を"構造的"に知ることが今の世界において戦争が決
して無くならないことの
根本的な理由を知ることになるとおもうのです。

日章学園の沿革を見ると昭和31年に宮崎高等実業学校とし
てスタートしています。これは戦後のベビーブームに乗って
山のように大学高校などが乱立した時期と重なっているわけ
です。
ところが少子化が進み日章学園だけではなく全国の高校大学
で入学する生徒や学生の数が減った。生徒は減っても、しか
し高校や大学の校舎や教員はそのまま存在している。
日章学園というシステムは、生徒が減っても存続するために
どのような方法を用いても生徒を獲得しなければならない。
そこで中国から生徒を迎えたわけです。これは別に日章学園だ
けの問題ではなく全国の専門学校や短大などが現在そういう切
実な問題に直面しているのです。
つまりシステムというものは一度できあがると周辺の思惑や時
代の変化を無視して自律的に生き延びる道を選ぶものです。他人
からみていかに奇矯な様態であったとしても......。

これと同じことが欧米の軍需産業にも起きています。
第一次世界大戦により世界中で軍需産業が勃興したのですがこ
の時期アメリカでは国内労働力の25%が軍需関連産業に従事する
ようになったともいわれています。
これにより米国の経済は活況を呈したのですが大戦が終結する
とたちまち景気は減速します。わずか十年で失業者が巷にあふれ
工場は閉鎖されます。
これが1929年に始る大恐慌です。 ニューヨーク・ウォール街
の株式取引所での株価暴落に始まり、銀行・企業の倒産、失業の
連鎖反応から急激な不況となり、1930年代に資本主義世界全
域に波及しました。
しかし1939年に第二次世界大戦が勃発することによって米国経済
は再び息を吹き返しますが同時に資本主義システム自体が
軍事産業に依存し、「戦争」の存在なくして米国経済が存続しえな
いほどになってしまったのです。
日章学園ではないですが巨大な資本が投下された軍需産業はあらゆ
る分野(自動車、建設、鉄鋼、繊維、食品、化学、医療....etc)に
及び、下請けや研究者を持ちその就業者は家族も入れれば膨大な人口
にのぼります。この人たちも食っていかなければならない。
そこであらゆる無理やおかしさや非倫理性を受け入れても戦争を求め
ることは欧米の産業が生きていくための必然となります。
つまり戦争は今や巨大寡占資本にとって必需のものになっているの
です。この事実を噛み締めてみるとわたしなど夜間ふいにゾッとします。

「戦争反対」という庶民大衆の願いは貴重なものですが、わたした
ちは生活におわれ、戦争を精密に分析をしている暇はありません。
だからせめて詩や批評に関わるものは「戦争」や「平和」という言
葉を取り扱うさいにこういった根源的な矛盾をまずは常識としてわ
きまえていてほしいと願うのです。
ウクライナ戦争は明らかにユダヤ人であるゼレンスキーと欧米巨大
寡占資本とが組んで生み出したものです。
(ル・モンドの記事やイスラエルのTIMES OF ISRAELの記事によれ
ば、ゼレンスキー大統領の両親はユダヤ人です。また出生地はモン
ゴルであることが知られています)
この戦争、ロシアが仕掛けたといわれていますが、ロシアが侵攻し
た一つの時間に固定していては全貌を見失います。
せめて二十年、できるなら戦前からのウクライナ・ロシア関係とそ
れに目をつけた米巨大寡占資本の動きを欧米の良心的な外交専門家
たちの出版物を参考に読み解いていかなければなりません。
(日本のテレビ新聞の解説はすべてデタラメです。その理由は順次
述べていきます)さて、
この戦争で欧米軍需産業とその大株主である巨大寡占資本は天文学的
な大儲けをしています。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/74498
ロシアとウクライナ両国はこういった巨大寡占資本の謀略にはまっ
た犠牲者であるといえるでしょう。それはこれまでの両国の歴史を
学べばわかることですが、今、ここでは割愛します。

そこで冒頭のタイトルの解説になるのですが
日本の主要メディアは巨大寡占資本の下請けである米国主要新聞社
やテレビの言説をそのままコピーして流しているのが現状です。
それは日本の主要メディアの論調が米CNNやワシントンポストの論
調とまったく同じであることが比較してわかるからです。
そして米の主要メディアはほぼすべて巨大寡占資本によって牛耳ら
れていますからウクライナ戦争の本質や真実など書けるわけがなく
むしろいつものようにデマ、フェイク、ウソを平然と垂れ流してい
る状態です。
1970年代前後はそうでもありませんでした。
ベ平連のような反戦団体が市民レベルで登場した時代には朝日もNH
Kも米を批判することができました。でも今はそうはいきません。そこ
まで資本主義社会が煮詰まってしまったということでしょう。米国や
グローバル資本を批判する言説はいまでは一切消えてしまいました。
問題は、詩人や批評家や思想家が自己欺瞞に陥って、朝日やNHKを
いまだ信奉し、日本現代詩人会に至ってはウクライナ戦争の
構造を一ミリも理解できずマスゴミのデマ報道をそのまま信じてプー
チンを非難する看板をwebの冒頭に掲げていることです。
このことが何を意味するか詩人と自称しながらまったく理解していな
い。
戦争の当事者の一方であるプーチンを批判するということはそのまま
巨大寡占資本がウクライナ戦争を勃発させるために使ったプロバガン
ダを再生産することにつながるのです。
戦争犠牲者を悼むなら、両国の戦争犠牲者を悼むべきなのに現代詩人
会はなんとウクライナの犠牲者だけを悼むためにプーチンを非難してい
ます。
それはまったくトンチンカンな想像力であって、非難すべきはこの戦
争で大儲けを企んだ欧米の巨大資本を非難すべきなのです。ところが
日本の詩人たちは巨大寡占資本の側について同じ土俵からプーチンを
非難している。
これが何を意味するかというと、巨大寡占資本の犠牲者であるウクラ
イナ、ロシア両国の戦争を煽って戦争を長引かせ、寡占資本のプロバ
ガンダを再生産し、それを側面から手伝っていることになるのです。
これが果たして詩人といえるのか。狂気の沙汰です。
こんな連中が作り出す詩とはいったい何のなのか? ばかばかしくて
お話にならない。読む気にもなりません。
そのくせ現代詩手帖などを開くと、知的エリートを気取った自称詩人
たちが「抑圧に抗って 世界から」などという特集をやっている。
そのいかにもらしい反戦家のポーズ。吐き気がします。

そもそも日本の新聞テレビが垂れ流すようにもしプーチンが独裁者で
頭が狂っているのなら、あるいは領土的野心のかたまりなら、
どうしてウクライナ戦争以後、中東地域とその周辺の各国──サウジ
アラビアからイラン、イラク、アフリカ諸国、南米に至る小さな国々
がロシアのもとに駆けつけたのか? 
説明がつかないでしょ。
かれらはウサギです。弱いから大きな耳をもっている。それが情報です。
日本の腐りきったメディアや詩人、思想家とは違ってちゃんとした情報
をもとに国家の存亡をかけて動いているのです。
ウクライナ戦争の本質をわかっているからどの小国も欧米を見限ったの
です。危なすぎるわけです。いつ戦争を起こされるかわかりゃしない。
そこでもっとも民主的な思想を持ち信頼できるプーチンのもとに「グロ
ーバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の団体に参加するという形で逃
げ込んだのです。
戦争を仕掛けることしか知らない米資本をほんとうに危ないと見切った。
このことから目をそらせちゃいけないと思いますね。
ウクライナ戦争において米資本を批判しないで日本現代詩人会のようにプー
チンを批判していたら
次は日本人がロシアと戦争させられるハメになることは目に見えています。
岸田クソメガネが最近、憲法改正をいい出している。そして
米国際金融資本の走狗である上川という髪ぼうぼうのゾンビのようなバ
バアが突然、亡霊のように次期総理候補として浮かび上がってきた。
(この女は東大卒業後アメリカに渡り、民主党の戦争屋マックス・ボーカ
ス上院議員の政策スタッフとして長年従事してきた経歴をもっている。
その女が何故か突然マスゴミで取り上げられ、唐突に総理候補として推され
初めた)
このような不穏な情況に寄り添うように、知らずしてプーチン批判を掲げる
ことによって現代詩人会が戦争に加担している。それが
今の現状です。
今の日本の詩壇や自称詩人を取り巻く愚かで腐った情況とはかくのごとし
なのですが、この程度の世界認識しかない自称詩人からいったいどれほどの
詩が生まれるというのです?
笑止です。
さて、もう一度お尋ねします。
日本現代詩人会の皆さん、プーチンに起因する不条理って何ですか? 








散文(批評随筆小説等) 日本現代詩人会は正気か Copyright 室町 2024-02-08 09:18:55
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