天国
atsuchan69

尻の曲線に墜落した
堕ちたのは、
きっと酒のせいだ
窪みから下腹部を抜けて
波打つサテンのシーツを泳ぐ

女の夜は満天の星空で
凍った涙のように美しかった

柔らかな乳房の谷間で
肌の温もりをもらい、
エロスの匂う首筋からうなじを
夜明けとともに駆ける

ベッドの部屋に女の声が弾んだ

そして卓袱台の天国には、
炊きたての飯と味噌汁があった
小さな天国は悪くない
目玉焼きと白菜の漬物も好きだ

なによりも、女の顔が嬉しい








自由詩 天国 Copyright atsuchan69 2024-02-07 05:16:07
notebook Home 戻る  過去 未来