Gestalt
あらい
どこか かげかたちは
ケダモノのハアトだけを食べ残し
The Pools
(
ラス・ポサス
)
の庭園を千鳥は征くのだわ
夜が終わる前に 像を結んでいく
熱に浮なされて
宙
(
そら
)
と
宣
(
の
)
るをやめたみたいに
Jane's Carousel
(
メリーゴーランド
)
はどこかで見た
白昼夢の踊り場で、おどけているのね
大聖堂の
シャルトルブルー
(
ステンドグラス
)
よ
カモメのモビールよ、
鈴
(
ティンブレ
)
を揺らしている
ゆるやかに ひかりとかしていく、わたしたちに
うすくのばされたときは オブジェクトにあたるから
ライカは瞬きして、明後日は 昇っていくのよ
星稜に熟した キャンドルスティックをちらつかせる
鍛造されたからだ 愛憎のラ・マン
badger
(
アナグマ
)
のさきっぽを、丁寧に指先で つかんで
塒で待っててよ
首を伸ばした黄色いだけの麒麟を跨いだ
あんたが だれなんだか。
わたしは、手鳩なんかをつかって、
いまから 抜け出したいから、ゆくよ
「ああ 悪党ですとも!」
晩餐会を散々荒らして、空腹の放浪に、いくつかの宝珠を転がし
(花柄に祈った朝はいかさまの
"Bonne soirée !
(
良い夜を
)
角や翼を尻尾や牙は、≠
mémoire
(
メモワール
)
まだみえやしない。
鈍く胸に残って夢見がわるいはずです
たぶんしってることだから、
もう銀杭にかかったレース字、
ハーフリネンの黒い薔薇に変わる
砂時計はひらびやかな灯紗律でしょう
ダマスクの壁を燃やして。ライトグリーンの杜を抜け出すには
自由詩
Gestalt
Copyright
あらい
2024-02-01 21:19:33
縦