朝暘
リリー
カーテン開ける
東の窓辺は柔らかな
柳の芽吹き おもわす光
三度目に
鳴っていた携帯のアラーム消して
私を 執拗に抱きしめるコットン毛布から
這い出してきた脳みそが
いつものブラック珈琲で覚醒する
そんなリビングで頂く
ハムエッグと野菜炒めの皿には
定番じゃない、ミニトマト
お弁当用に買ってあるオレンジパルチェを添えたい
旦那なく子もなく資産もない独居なれども
わたしにも 陽のある朝
石油ストーブあたりながら着替える
通勤には派手だけれど
お気に入りのラズベリーピンクのセーターを
着てみたくなった