EXPOSURE◯意志、裸形の階段
ひだかたけし

うっすら映る階段を昇り
傷を癒やしている人たち、

 増える段数を数え踊り場にて
 震える肉身曝し更に昇らんと

それぞれがそれぞれの重荷を背負いても
怯えるのでもなく打ち解けるのでもなく

降り頻る雨に吹き荒ぶ風に晒され
不可能は無い我らに静止は無いと

 浮き出す裸形の階段を
 何処までも何処までも

登り行く昇り行く、

傷を癒やし癒やし一歩一歩踏み締め確実に



自由詩 EXPOSURE◯意志、裸形の階段 Copyright ひだかたけし 2024-01-17 17:23:12
notebook Home 戻る  過去 未来