五行歌、ヴィジョン
ひだかたけし
枝々絡ませ絡み合う
裸木の群れ無数無数
暗闇に映え出ては
白銀の異様、
照り輝く
視界に川の水流れ
流麗に透きとほり
ターコイズブルー
その深み溜まりへ
異様の形為す溜まりへ
ふかいふかみ
優しく漕ぎ出す
流麗に異様な深みへ
空の青み、うっすらと
無常の此の世の根っこ掘り
無常の此の世
なんて美しき
毎朝光浴び歩いて
今朝はポッポッポッ
紅梅花々ぽっぽっぽっ
無常此の世の美しき
全て失い解ったこと
其処に横たう異様な感触、
見えないもの渦を巻き
ヴィジョンと為り顕れる