さいはて に至るまで01
ゆるこ



おみくじを長く振ることが年々長くなっている
結局は運任せになんてしないのに
何かに縋ろうとする癖は未だ身体に呪いのように浸透しており
結果によって他人に及ぼす子供じみた態度も直らず

未だ未明

未だ反抗期である



通知表を其の人を測る物差にしてしまっていたのは
いつからでしたか
自分の人生を他人に
まるで聖火のように譲渡していたのは
いつからでしたか
貴方のために開かれた催しではないのに
まるで自分の手足のように振る舞ってしまうのは
いつからでしたか



朝日を見て泣きたくなる気持ちになるのは
1日のスタートがうまくいかなかっただけであり
あの時鼻口をついていた海の始まりの香りを
もう嗅げなくなった五感を嘆かなくなったのは

打ち寄せる命に
爆ぜず、穏やかな風に

翻弄され転じる



自由詩 さいはて に至るまで01 Copyright ゆるこ 2024-01-05 09:10:19
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