五行歌、荒れ地
ひだかたけし

濃密な明暗を
形造り生きて
生き抜き辿り着いた
此処に残生集め
絶えず絶えず



歌うたう
狂女の舞いは
夏の庭、
呪いの力に 
照り輝く木の葉も舞う



突然に陥って
落ち昇りゆく
わたしはなにものか
この世界の、
次元の境に近接し



意識の光に包まれ、
ひろがるひろがる
商店街の奥へ奥へ
光の奥の荒れ地、
一切の生 人影絶え


自由詩 五行歌、荒れ地 Copyright ひだかたけし 2024-01-02 18:34:12
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