SEA.
あらい

積荷を遊ばせる、持ち替えて加える
空瓶を重く押し付ける 雑だな

存在する無箔ごころ
とりとめもないここは
降りやまぬところで
曲りくねらせた途にあり

そっとみつめたい
淀んだ天体を今にも奏でる

楽譜上は時間の檻
水銀灯の沈黙もまた
漠然と脹らませた感情に
少し、くさった顔料 
いろはうたの

いまにうかぶ
展翅櫂の波根は

髪をかきあげる
――愛してる、夜風

「そんなに 幼顔になるなよ」

つくりものの鬱血吐き戻して無様な境目を
焼け爛れた空からふてくされるかれらの

おと。
「わたしは 悲しいの」
子宮のてまえにいる
砂浜のちょっとだけ
「盗んでもよいもの」
もう。

あゝ倒れ込む、
つまみちなみに
抱きかかえる
波音と破片よ

ある方へむかって 
うずたかく、かたくなに
とりあえず うばわれず 
傷つけられ 生まれたものたち


自由詩 SEA. Copyright あらい 2023-12-29 21:34:17
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