それが知性だとでも？
室町
この歳になってやっと気づいたことがある。
どんな大家でも人から褒めてもらうのがうれしいらしい。
このところ野村克也という野球人の評伝や自伝など読ん
でいたのですが野村克也という偉大な野球選手であり
監督であった人物でさえ人から褒められると仏頂面のまま
トイレなどへ行き、鏡の前で頬を赤らめてにや～っと愛好
を崩していたという。
相当に有名になり褒められてあたりまえの人がこれです。
野球など知らない中学生でも女房でもだれであっても褒め
られると野村は
その場でタップダンスをしたいほどの気持ちをこらえて
表情が変わるのを抑えていた。
これを読んで改めてわたしは「ああ、野村さんていい人だ
ったんだなあ」と感慨深い。
わたしは小中学生の頃、何度も野村克也に会っている。
直接話をする機会はなかったけど野村氏が毎年冬になると
和歌山のみかん山にみかん採り放題食べ放題の招待をして
くれたから当時藤山寛美そっくりなその顔はなじみだった。
わたしたちはみかんの実る山でざっくばらんに語る野村氏の
人生哲学や励ましの声など聴く機会に恵まれた。
そういう善行を陰で行っていた人なのに今回、ご夫人であった
野村沙知代さんの本も含めて野村克也氏の自伝などを何冊も読
んだがご自分のこの奉仕活動や善行については一切触れてい
なかった。
各種養護学校、障害者施設、孤児擁護施設などに多大な貢献を
された方だった。しかしそれはあくまでも個人的な私的活動で、
メディアを連れてきたことなど一度もなかった。
野村沙知代というご夫人もわたしは大好きで、ざっくばらん
で豪快でさぱりとした方であった。そして非常に知的な方で
わたしが尊敬する作家でありジャーナリストであった本田
靖春も野村沙知代夫人が書いた随筆『きのう雨降り今日は曇りあ
した晴れるかな』を「この方は世間でいうような人ではなく
非常に知的な方である」と褒めている。
ところがwikiなどをみると野村沙知代夫人を戦後、米兵のオンリー
をしていた。売春婦だったなどと誹謗中傷している人たちが
いることが記述されている。
オンリーだろうがパンパンだろうがどうだと言うのだ。生きるため
のたくましさをだれが非難できるか。
話がとぶが、わたしは高い学歴のないトランプやプーチンや安倍晋三
を攻撃する日米の知的エリートたちに心底
辟易している。
知性というのはプラトンやアリストテレス以来の西洋の人文
書画に関わった哲学者や作家、思想家たちのことをいうのではない。
そうではなく野村克也や沙知代夫人、こういう人たちのことを
知性の人というのだ。そうでなければ
いまどきガザでイスラエルユダヤによるホロコーストなど起きてい
ない。ガザから避難してやっと一息ついているパレスチナのキャンプ
場へ１２月２４日のイブの夜にイスラエルユダヤによる空爆があり赤
ちゃんが何人も亡くなったことを世界中が伝えている。そのようなホロ
コーストを空語を使って
擁護する日本の自称ウォークの知識人や朝日、ＮＨＫなどのマスコミ。
有史以来の欧米の思想や批評、文学までふくめての、すべての結果が
これである。
堂々と、平気で、笑いながら無差別に子どもを殺すイスラエルユダヤ
のホロコーストをテレビや新聞や雑誌で迂遠に擁護する。そういう言
論が許されているいまの世界や社会。あるいは老人は集団自決してし
まえとかいう頭の狂った男がテレビでもてはやされる世界。それが有
史以来の西欧的知性の結末である。
詩の投稿サイトにもいるよね。
なにかというとすぐに文人や思想家の名前を出したがるうざい知識人
かぶれが。そしてそれを知性の発露だと思い込んでいる痛い人が。
まあ、それについて語るのはまだはやいので一旦置くとして、
今になって野村克也の人となりを知り、これならもっとわたしに関わ
った人たちを褒めておけばよかったと後悔している。
褒めるだけで人を幸福にできるならこれほどコスパなこともない。
そういえば川端康成の『浅草紅団』という小説でも本人とおぼしき語
り手の「私」が、下品でいけ好かないとみなしている或る芸人から
「先生」といって褒められると不愉快になれなかったと書いている。
それが人間というものかもしれない。
知性ってのは頭脳の優劣や知識の量や文学的感性のことをいうのではない。
いかに人に優しくできるか。いかに約束を守れるか。どれだけ自分勝手
さを我慢できるか。いかに謙虚であるか。そういったことをいうのだと
おもう。もしそうなら学歴など何の関係もない。知能など何の関係もな
い。知識など何の関係もない。
柄谷行人がどれほど難解でアクロバチックな論理を思想的に展開しても、
ガザのホロコーストに資金を提供している巨大財閥群の提供する文
化賞にへらへら顔で出席すればそこでおしまいだ。
野村克也なら絶対にそういう所へは顔を出さない。何億くれるといわれ
ても断る人だ。本人はそういうことおくびにも出さなかったが。
この差こそが知性の差なんだよ。すぐに山頭火がどうの仏教がどのと、
それが知性のつもりで有名思想家や文人の名前を出す投稿者がいるが
いい加減にしてはどうか。それが知性だとでも錯覚しているのか。
だとすれば哀しい話だ。
どんな大家でも人から褒めてもらうのがうれしいらしい。
このところ野村克也という野球人の評伝や自伝など読ん
でいたのですが野村克也という偉大な野球選手であり
監督であった人物でさえ人から褒められると仏頂面のまま
トイレなどへ行き、鏡の前で頬を赤らめてにや～っと愛好
を崩していたという。
相当に有名になり褒められてあたりまえの人がこれです。
野球など知らない中学生でも女房でもだれであっても褒め
られると野村は
その場でタップダンスをしたいほどの気持ちをこらえて
表情が変わるのを抑えていた。
これを読んで改めてわたしは「ああ、野村さんていい人だ
ったんだなあ」と感慨深い。
わたしは小中学生の頃、何度も野村克也に会っている。
直接話をする機会はなかったけど野村氏が毎年冬になると
和歌山のみかん山にみかん採り放題食べ放題の招待をして
くれたから当時藤山寛美そっくりなその顔はなじみだった。
わたしたちはみかんの実る山でざっくばらんに語る野村氏の
人生哲学や励ましの声など聴く機会に恵まれた。
そういう善行を陰で行っていた人なのに今回、ご夫人であった
野村沙知代さんの本も含めて野村克也氏の自伝などを何冊も読
んだがご自分のこの奉仕活動や善行については一切触れてい
なかった。
各種養護学校、障害者施設、孤児擁護施設などに多大な貢献を
された方だった。しかしそれはあくまでも個人的な私的活動で、
メディアを連れてきたことなど一度もなかった。
野村沙知代というご夫人もわたしは大好きで、ざっくばらん
で豪快でさぱりとした方であった。そして非常に知的な方で
わたしが尊敬する作家でありジャーナリストであった本田
靖春も野村沙知代夫人が書いた随筆『きのう雨降り今日は曇りあ
した晴れるかな』を「この方は世間でいうような人ではなく
非常に知的な方である」と褒めている。
ところがwikiなどをみると野村沙知代夫人を戦後、米兵のオンリー
をしていた。売春婦だったなどと誹謗中傷している人たちが
いることが記述されている。
オンリーだろうがパンパンだろうがどうだと言うのだ。生きるため
のたくましさをだれが非難できるか。
話がとぶが、わたしは高い学歴のないトランプやプーチンや安倍晋三
を攻撃する日米の知的エリートたちに心底
辟易している。
知性というのはプラトンやアリストテレス以来の西洋の人文
書画に関わった哲学者や作家、思想家たちのことをいうのではない。
そうではなく野村克也や沙知代夫人、こういう人たちのことを
知性の人というのだ。そうでなければ
いまどきガザでイスラエルユダヤによるホロコーストなど起きてい
ない。ガザから避難してやっと一息ついているパレスチナのキャンプ
場へ１２月２４日のイブの夜にイスラエルユダヤによる空爆があり赤
ちゃんが何人も亡くなったことを世界中が伝えている。そのようなホロ
コーストを空語を使って
擁護する日本の自称ウォークの知識人や朝日、ＮＨＫなどのマスコミ。
有史以来の欧米の思想や批評、文学までふくめての、すべての結果が
これである。
堂々と、平気で、笑いながら無差別に子どもを殺すイスラエルユダヤ
のホロコーストをテレビや新聞や雑誌で迂遠に擁護する。そういう言
論が許されているいまの世界や社会。あるいは老人は集団自決してし
まえとかいう頭の狂った男がテレビでもてはやされる世界。それが有
史以来の西欧的知性の結末である。
詩の投稿サイトにもいるよね。
なにかというとすぐに文人や思想家の名前を出したがるうざい知識人
かぶれが。そしてそれを知性の発露だと思い込んでいる痛い人が。
まあ、それについて語るのはまだはやいので一旦置くとして、
今になって野村克也の人となりを知り、これならもっとわたしに関わ
った人たちを褒めておけばよかったと後悔している。
褒めるだけで人を幸福にできるならこれほどコスパなこともない。
そういえば川端康成の『浅草紅団』という小説でも本人とおぼしき語
り手の「私」が、下品でいけ好かないとみなしている或る芸人から
「先生」といって褒められると不愉快になれなかったと書いている。
それが人間というものかもしれない。
知性ってのは頭脳の優劣や知識の量や文学的感性のことをいうのではない。
いかに人に優しくできるか。いかに約束を守れるか。どれだけ自分勝手
さを我慢できるか。いかに謙虚であるか。そういったことをいうのだと
おもう。もしそうなら学歴など何の関係もない。知能など何の関係もな
い。知識など何の関係もない。
柄谷行人がどれほど難解でアクロバチックな論理を思想的に展開しても、
ガザのホロコーストに資金を提供している巨大財閥群の提供する文
化賞にへらへら顔で出席すればそこでおしまいだ。
野村克也なら絶対にそういう所へは顔を出さない。何億くれるといわれ
ても断る人だ。本人はそういうことおくびにも出さなかったが。
この差こそが知性の差なんだよ。すぐに山頭火がどうの仏教がどのと、
それが知性のつもりで有名思想家や文人の名前を出す投稿者がいるが
いい加減にしてはどうか。それが知性だとでも錯覚しているのか。
だとすれば哀しい話だ。
