何もしないことを楽しんだ日に
短角牛

なにか寂しく思ったら 

あははと笑っておきましょう

いまこのときは荒れ狂う 心の波は高くとも

5秒後もたてば気付くのさ 笑って済ませた幸せに


街を漂う 水蒸気 

誰かの何かが溶けあって 夕日を赤く見せるから

街路樹の影のびる道 光の谷を跨ぎ行く


風呂に溶け いい湯ねと誰に伝えようと

飯を炊き 誰と夕餉を楽しもう

寝る前に おやすみと誰に囁こう

答えなんて出なくても 

朝日が枕を乾かしてゆく










自由詩 何もしないことを楽しんだ日に Copyright 短角牛 2023-12-10 23:44:09
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