珠玉
レタス

まどろむ君のてのひらに
ワイン色のガーネットの大粒をそっと転がした

ぼくたちの明日はどうなるのか占う

危うい…

ぼくたちの関係はとても微妙で
紙一枚でやっと繋がっている

君の一言はぼくの心臓を貫き
ぼくの言葉は君の白い肌を傷つけた

あまりにも長い夜を過ごして
あまりにも深く酔いながら
気づかぬように傷つけあった

もうお仕舞になる予感が走る
ぼくはその大粒を握ってほしかった
何時も大切にしたいものを互いに共有できなくて

せめてそれを握ってほしかった


自由詩 珠玉 Copyright レタス 2023-12-04 22:52:06
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